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ライフスタイル

第646話 次期大統領、尹錫悦氏の注目される公約

2022-03-15

玄海灘に立つ虹

ⓒ YONHAP News

3月9日に投票が行われた大統領選挙で当選した、最大野党・国民の力の尹錫悦(ユン・ソンニョル)氏の公約のなかから、注目されたものをいくつか挙げてみます。


今回の選挙でユン氏が当選したのは、青年層と中道系の人たちからの票を得たからだという分析があります。なかでも大きな役割を果たしたのは、一日に一つずつ出した公約と、59秒の動画による公約だったのではないかと、国民の党内部ではみているということです。


一日に一つずつ出した公約とは、国民の力の政策本部が「錫悦氏のシムクン(胸キュン)約束」というタイトルで、今年1月3日から2月14日にかけて毎日一つずつ発表した、いわば公約シリーズのことです。最初の1月3日に発表された「タクシー運転手を守るための飛沫防止パーテーション設置」から、最後、2月14日の「月収5000万ウォン以下のサラリーマンの退職金に課される退職所得税の廃止」まで、合わせて40の公約が発表されました。59秒の長さの動画は同じ期間29個が公開され、「電気自動車の充電料金の凍結」などの公約が発表されました。


なかでも関心を集めたの公約の一つは、韓国式の数えの年齢を使わないというものでした。世界的に(日本でも)使われている満で数える方式で法的に統一するという公約です。現在韓国の法では、税金、医療、福祉では満が、青少年保護法や兵役法などでは数え年が基準となっています。「法的に統一し、社会的にも定着するようにしたい」と、国民の力の政策本部は述べています。


もう一つご紹介したいのは、KBSの時代劇に関する公約です。ユン政権が発足したら、KBSでもっと時代劇を観れるようになる可能性が高いです。59秒の動画で、国民の力のイ・ジュンソク代表とウォン・ヒリョン選挙対策本部政策本部長が、KBSが5年間時代劇を作れなかったことを指摘し、現在放送されている『太宗(テジョン) イ・バンウォン』のような時代劇の制作を義務化するという公約を提示しています。時代考証が必要な時代劇は間接広告を挟むことが難しく、したがって収益性が低いのが現状です。しかし公共放送の責務として、時代劇の制作を義務化しようというのです。またメインニュースのうち国際ニュースを30%以上編成することを公約に掲げています。事件や事故だけを報道するのではなく、もっと世界で起きている出来事をニュースとして報道しようという趣旨です。ただ、こうした公約については、全国言論労働組合KBS本部などが、放送法が規定する放送編成の自由と独立が侵害されるおそれがあるとして、懸念を示しています。

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