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ライフスタイル

童謡「秋の夜」

#ソウル・暮らしのおと l 2023-10-13

金曜ステーション

最近、日が暮れるのがめっきり早くなりました。耳を澄ますと虫の音が聞こえる静かな秋の夜は、なんとなくもの悲しくて、センチメンタルな気分になります。
そこで今日は、そんな気分にぴったりな「가을 밤(カウル パム)秋の夜」という童謡をご紹介します。叙情的なメロディと歌詞がとても美しい歌です。

「秋の夜(가을 밤)」

가을 밤 외로운 밤 벌레 우는 밤
秋の夜 一人ぼっちの夜 虫の鳴く夜

ⓒ Getty Images Bank
초가집 뒷 산길 어두워질 때
藁ぶきの家の裏山が暗くなるころ

엄마 품이 그리워 눈물 나오면
母さん恋しさに涙が浮かぶと

마루 끝에 나와 앉아 별만 셉니다
縁側の端に腰かけ 星を数えます

가을 밤 고요한 밤 잠 안 오는 밤
秋の夜 静かな夜 眠れない夜

ⓒ Getty Images Bank
기러기 울음 소리 높고 낮을 때
雁の鳴く声が遠く聞こえてくるころ

엄마 품이 그리워 눈물 나오면
母さん恋しさに涙が浮かぶと

ⓒ Getty Images Bank
마루 끝에 나와 앉아 별만 셉니다
縁側の端に腰かけ 星を数えます

こんな歌です。
実はこの歌の原曲は、1920年、詩人ユン・ボクチンの詩に作曲家のパク・テジュンが曲をつけて作られた「기러기 雁(かり)」という童謡でした。韓国で最も古い童謡とされていましたが、ユン・ボクチンが韓国戦争の時に北韓に渡ったため、童謡「雁」は公には歌えなくなります。その後、イ・テソンの歌詞に改められ「秋の夜」という歌になりました。

虫の音や雁の鳴く声が聞こえてくると、離れているお母さんを思い出して、子どもがひとり涙をこらえて星空を見上げる…という、なんとももの悲しい歌ですが、やさしいメロディがじんわりと心に染み入るような気がします。

100年も前に作られた曲ですが、すっと耳に馴染み、どこか懐かしさを感じさせる歌です。こんな童謡をBGMに、秋の夜長を過ごすのも風流かもしれません。

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