5月は韓国では「家族の月」と呼ばれています。5日の「子供の日」の他に、8日には「両親の日」、そして18日には「成年の日」、21日は「夫婦の日」ということになっています。そしてその中で祝日となっているのは5日の子供の日だけです。この5月を韓国の人々はどんな風に過ごしているのでしょうか。
それではまずは留学生の山田くんとお友達の金さんの会話からです。
山田くん 金さん、街の花屋の前にたくさんカーネーションが並んでましたが
あれって母の日用ですか?
金さん 韓国は母の日と父の日に分かれてなくて、両親の日だけです。
そしてそれが8日なので、花屋の前にはたくさんカーネーションが
並んでいるんです。
山田くん 両親の日でもやはりお父さんとお母さんにカーネーションを送るん
ですか?
金さん 幼稚園や小学校、中高校生あたりはカーネーションですね。
でも大学生や就職したらそれでは済みませんね。
山田くん 済まない…?
韓国ではなぜか5月にそういう家族関係の日が集中しています。それで結婚して子供がいる若夫婦などというのは、一番大変です。
子供の日には子供にプレゼントを、両親の日には両方の実家の親にプレゼントを渡すことになりますね。ここまでは必修課題です。
私も結婚して以来、ずっとこの生活が続いています。ですから5月は1年の中でも特に出費が多い月の一つですね。
そのほか、成年の日というのもありますが、これは日本で言えば成人の日にあたりますが、韓国ではこの日はあまり大規模な行事はしません。日本のように成人になった若者たちが晴れ着姿で集まる、なんてこともしません。地味な記念日ですね。
家に今年成人になる娘や息子がいても、この日になにか特別なお祝いをするようなこともしません。少なくても我が家では子供たちのときは何もしませんでした。
そして家族の月で最も地味な扱いが夫婦の日ですね。知らない人も多いと思います、私もカレンダーを見て気付いたくらいです。
というように5月は家族の月ですが、家族の中でも大切にされているのは子供と両親、それもお爺ちゃん、お婆ちゃんではないかと思います。
ということで、韓国マナー、韓国では5月には子供の日、そして両親の日に
それぞれ子供と両親にプレゼントを渡します。8日の両親の日には
胸に赤いカーネーションをつけて堂々と街をあるいているお爺ちゃんや
お婆ちゃんの姿をよく見かけます。