今月は韓国人に年齢を尋ねたら、あるいは尋ねられたらどうするかについていろいろとお話しています。今日はまたまた韓国らしい、年齢の答え方をお教えしたいと思います。それではまずは留学生の山田君とお友達の金さんの会話からです
山田君 金さん、昨日アルバイト先の日本語学院で同じ大学をでた先輩と知り合ったんですが、ちょっと困ったことがありました。
金さん どうしたの? いじめられでもしたんですか?
山田君 優しくて、美人の先輩だったんですが、年齢をたずねるんじゃなくてさかんに「ハクボン(학번)」は何番かって聞くんですよ。僕、何のことか分からなくて
金さん ああ。韓国では大学の入学年度のことをそういう風に言うんですよ
山田君 大学の入学年度と年齢が何か関係あるんですか?
ハクボン、学番というのは辞書によりますと、「同じ年に入学した学生に入学年度を固有番号にしてつけた番号」となっています。
これは主に大学生に対して使い、今年の3月に大学に入学した今の大学1年生は15学番、来年入学する学生は16学番となります。
また私のように昔昔に入学した中年世代でも使います。誰かと知り合い、同じくらいの年頃だと分かると年がいくつですかと尋ねる代わりに、学番は何番かと聞くことがよくあります。すると私の場合は78学番ということになります。1978年に大学に入学したということです。
入った年が同じなら、同窓生だということです。上下の関係が特に気になる韓国ではそれでああ、先輩なのか後輩なのか確認できるということです。日本だとたぶん卒業年度の方が分かりやすいのではないかと思いますが、韓国では卒業年度はばらばらになることが多いので、入学年度の方が分かりやすいということでしょうか。
ということで韓国マナー、韓国では年齢をたずねる代わりに大学の入学年度をあらわす「ハクボン(学番)」を尋ねることがよくあります。