メニューへ 本文へ
Go Top

ライフスタイル

熱いの物はあくまで熱く

2015-12-28

熱いの物はあくまで熱く
料理と言うのは熱いものは熱く、冷たいものは冷たくして食べるのが基本とはいうものの、日本だったら舌が火傷してしまいそうな熱さのスープやお茶が韓国では普通です。どうしてこんなに熱くするのでしょう。その謎に迫ります。それでは今日もまずは留学生の山田くんとお友達の金さんの会話からです。

金さん  山田くん、どうしたの。今日はずいぶん食べるのがゆっくりですね。
山田くん 実は昨日、食堂で出てきたテンジャンチゲが熱すぎて舌を火傷して  しまって。早く食べられないんですよ。
金さん  そんなに熱かったんですか。
山田くん まあ出てきたときからグラグラ煮えてはいたんですけどね。お腹がすいていて思わず、冷まさずに食べてしまいました。
金さん  日本の味噌汁とは違うんですよ。だから匙がついているんですよ。

KBSの食堂でもトゥペギと呼ばれる小さな土鍋に入って出てくるチゲやタンなどの汁物はおじさんがコンロの上でグツグツ煮立つまで温め、必ず沸騰したものを一人一人に配ってくれます。ですから席に着くまで土鍋の中でチゲがグツグツ沸騰しています。
それが韓国式です。私は家ではそんなに煮立ったものは火傷をしそうでイヤなんで沸騰する前に火を消そうとするんですが、主人の母に怒られたことがありました。熱いものは熱くしなければ駄目だと。
この熱いものというのは汁物はもちろん、お茶などもそうです。麦茶や人参茶などもみんな熱く沸騰したものを出すのが韓国式です。
ですから皆さんも韓国に旅行に来て食堂に入ったり、伝統茶の店でお茶を飲むときに熱すぎることがありますので、注意してください。
ではなぜそうするかというと、今もそうですが特に冬の韓国は寒いので食べ物がさめやすく、そのために沸騰させるのです。そしてその熱さを保つために器も冷めにくい真鍮の重い器が使われ、それを手で持つのではなくテーブルに置いたまま必ずスプーンで食べるのです。お茶の場合は十分に冷ましてから飲みます。
ということで韓国マナー、韓国では料理もお茶も、熱いものはあくまでも熱く出すのがマナーです。そのためグツグツ煮たった汁やお茶がでてくることがあります。どうか火傷をしませんように。

おすすめのコンテンツ

Close

当サイトは、より良いサービスを提供するためにクッキー(cookie)やその他の技術を使用しています。当サイトの使用を継続した場合、利用者はこのポリシーに同意したものとみなします。 詳しく見る >