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ライフスタイル

韓国の墓参り

2016-02-08

韓国の墓参り
韓国の旧正月1月1日には朝、ご先祖様にお供えをして家族そろって挨拶をする茶礼を行います。そしてその後、あるいは前後の日にお墓参りをすることになっています。でもこの墓参りの方法、日本とは微妙に違います。どこが違うのでしょうか。それでは今日も留学生の山田君とお友達の金さんとの会話からです。

山田君  金さんは連休中には故郷に帰るんでしょう。
金さん   ええ、田舎の祖母のところに行き、茶礼をして墓参りをしたら
     ソウルに戻ってきます。
山田君  その墓参りなんだけど、韓国ドラマを見ていると、
     よく墓参りのときにお酒をもっていくでしょう、
     あれってご先祖様がお酒好きだから?
金さん   そんなことないわよ。お酒好きじゃないご先祖様にも
     お酒は欠かせません


韓国では名節と呼ばれる旧正月と旧暦の8月15日(秋夕)の朝に行う茶礼、そして
亡くなった方の命日に行う祭祀の時にも必ずお酒は登場します。最近はテレビで見
ていると焼酎で代用している人もいますが、正式には清酒を使います。

この清酒を一家の男性がそれぞれご先祖様に供えることになりますが、その自宅
での祭礼や祭祀の延長線上で墓参りもします。ですから韓国ではお墓に行くと、
まず墓の周りをきれいにしたあと、持って行ったお供え物を供えます。

これは果物や菓子など、茶礼の日には朝、自宅で備えたものと同じようなものを
持って行って供えます。そして自宅で行ったのと同じような手順で墓の前で
お酒を捧げて墓参りをするのです。

私なども普段の日に実家の父の墓参りに行くときには、日本式にお花と、韓国式に
果物や菓子、そして干したスケトウダラと清酒を持っていきます。そしてそれを
お墓の前に供えて、お酒を上げて頭を床につける韓国式のお参りをして帰ってきま
す。

またその後、お供えにした果物やお菓子、お酒などはその場で全部食べて帰って
来るのが習慣です。食べ切れなければお墓の周りに小さくちぎってまいたりもし
ます。

よく韓国ドラマで主人公が何か悲しいことがありお母さんやお父さんのお墓を訪れ
その前で酒を飲んでいる場面がでてきますが。これは酒を飲みに行ったのではなく
お墓の前で韓国式の墓参りをしてその後、残った酒を飲んでいるということです。

ということで韓国マナー、韓国では墓参りの時には必ずお供え物とお酒を持って行き、お酒はお墓に供えた後に、残ればその場で飲んだり、あるいはお墓にかけて帰ってきます。

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