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ライフスタイル

韓国の卒業式

2016-02-15

韓国の卒業式
韓国では今が卒業式のシーズンです。特に大学は大部分の大学が今週から来週にかけて卒業式が行われます。そんな卒業式、誰が行くのか、何を持っていくのか、日本とは少し違う気がします。それでは今日も留学生の山田君とお友達の金さんの会話からです。

山田君  金さん、急いでどこに行くんですか?

金さん  今日は卒業式じゃないですか。もう忙しくて。 
     午前中にはサークルの先輩の卒業式、午後は弟の高校の卒業式なんです。

山田君  サークルの先輩の卒業式にも行くんですか? 弟さんの高校にも?

金さん  もちろんですよ。卒業式に行って一緒に写真を撮らなくちゃ。
     花束も買ってかなきゃならないんで、じゃあね。

山田君  自分の卒業式でもないのに、写真に花束?


韓国人は卒業式を非常に大切なものだと考えています。特に大学の卒業式には友達はもちろん、家族や親戚、田舎のお爺ちゃん、お婆ちゃんまで来る人もいます。大学への進学率が70%だなどと言われる韓国なので、とにかく大学を卒業すればこれで一人前、日本の成人式のような感じなのでしょうか。
そしてその卒業式、何をするかと言うと、もちろん卒業式はするのですが、卒業式の会場に入るのはごく一部の人だけ。大部分の卒業生とその家族や友人は会場の外、大学のキャンパスのあちこちで写真を撮るのに大忙しです。写真屋さんのおじさんも校内をうろうろして、スナップ写真一枚いくらなどと言っていますが、最近は皆、スマートフォンで撮っています。
また韓国では大学の卒業式には、卒業生は卒業式用のガウンと角帽をかぶるのが一般的ですが、写真を撮るときにお父さんやお母さんにこの帽子をかぶせて一緒に撮ることが多いです。子供から親へのありがとうと言ったところでしょうか。私も娘の卒業式に行った時に角帽をかぶって一緒に写真撮りました。
そして卒業式に行くときには必ず花束を持っていくのが韓国のマナーです。これは大学だけではなく、小学校でも、中学・高校でも同じです。ですから卒業式のある学校の校門の前には必ず花売りのオバサンたちが登場します。
ということで韓国マナー、韓国では卒業式はとても大切な行事です。親兄弟はもちろん、近い親戚、そして友人や先輩、後輩なども皆お祝いに行きます。そしてその手には必ず花束を持っていき、一緒に写真を撮ります。

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