今日は韓国の卒業式、そして入学式の服装について話してみたいと思います。学生たちはもちろん、親の服装も韓国と日本ではだいぶ違います。どこが違うか、それは民族衣装の着物と韓服を着るかどうかということです。それではまずは今日も留学生の山田君とお友達の金さんの会話からです。

山田君　　先週の先輩の卒業式どうでした？　皆、写真を撮るのできれいに　　　オシャレしてきました？
金さん　　もちろんですよ。でも韓国の場合、上にガウンを羽織ってしまうので下は結構ラフな格好の人も多いですよ。但し女の子たちは襟元に真っ白なスカーフをして気を使ってます。
山田君　　黒のガウンに、真っ白なスカーフ、なかなか素敵ですね。日本だと最近は袴の女学生も多いんですが、そういう人はいませんか？　チマ・チョゴリ着ている人
金さん　　チマ・チョゴリですか？　見たこともありませんよ。

ということで韓国では大学の卒業式に民族衣装のチマ・チョゴリを着ている人はほとんどいません。もちろん男子もそうです。但し、女性の教授の中には黒のガウンの下から民族衣装のチマがのぞいている人を見たことがあります。
韓国の大学の卒業式では教授たちも皆、黒のガウンに角帽姿で出席します。その際にガウンの下に韓服を着ていることはあります。しかし学生は着ません。皆、洋服です。
インターネットには今年もアイドルたちの卒業式の様子がでていましたが、彼女たちも皆、普通のスーツやワンピース姿でした。でも面白かったのは日本の大学を卒業した息子の卒業式に行ったときのこと、韓国からの留学生の女の子たちは皆、韓服、きれいなチマとチョゴリを着ていました。彼女たち、日本の学生たちが袴をはくので、それに対抗して自分たちは韓服を着たのだと言ってました。
またもう一つ面白いのは、日本だと小学校の入学式などでお母さんたちが着物を着ていく姿を見かけることがあります。子供たちは洋服でもお母さんたちは着物姿のようです。韓国のお母さんたち、おしゃれをしてミンクのコートを着ていることはあっても民族衣装を着ていく人はさすがに一人もいません。
ということで韓国マナー、韓国では卒業式に卒業生が民族衣装のチマ・チョゴリを着ていくことはほとんどありません。また同じように子供の小学校の入学式にお母さんがチマ・チョゴリを着ていくこともありません。