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ライフスタイル

アジョシとオッパ

2017-01-23

アジョシとオッパ
韓国ドラマや映画を見ていると若い女性が恋人を呼ぶのに「オッパ」と呼んでいるシーンがよく登場します。オッパ、お兄さんと言う意味ですが、肉親以外にも親しみをこめて年上の男性にこんな風に呼びます。では「アジョシ」はどうか。アジョシ、直訳すればおじさんですが、でもそれだけでは済まないニュアンスがあるようです。それでは今日もまずは留学生の山田君とお友達の金さんとの会話からです。
金さん どうしたんですか山田君、何だか元気がないですね
山田君 今日、大学の前で女子高生に道を聞かれたんですが、僕のことアジョシと呼ぶんですよ。オッパじゃなくて。
金さん まあ女子高生の目から見ればオッパというのは高校生か、大学生でも軍隊に行く前の若い子でしょうね。山田君は服装もね
山田君 僕の服装のどこがアジョシなんですか
金さん 背広にネクタイ、書類カバンじゃ、どう見てもアジョシでしょう

実は先週終了した大人気のドラマ「トッケビ-寂しくて燦爛たる神―鬼」の中で主人公の女子高生はトッケビのことをアジョシを呼んでいますが、二人は恋人となり、恋人となった後でもアジョシと呼んでいます。
韓国では最近、芸能人で年の離れた若い女性と結婚する人が増えています。12歳、一回り違うなどというのはざらで、15歳、18歳違いなどという人もいます。そんなときに女性はたぶん相手の男性のことをアジョシと最初は呼んでいたことでしょう。
日本ならば年の離れた男性でも「××さん」というようにさん付けで呼べばよいのですが、韓国の場合、普通ならオッパと呼びたい間柄になっても年の差が大きければそのままアジョシを使うことが多いようです。ということでアジョシと言ってもそれが日本語のおじさんの意味ではなく、もうちょっと親しい意味が込められていることがあるということです。微妙なところです。
またアジョシという言葉にはそういう余地が残されていますが、残念ながらアジュマという言葉にはそういうニュアンスはありません。アジュマはあくまでもアジュマで、恋人同士で相手をアジュマと呼んでいるなんてケースはありません。
ということで韓国マナー、韓国語のアジョシは日本語のおじさんとは微妙にニュアンスが違います。年上の知らない男性にアジョシと呼びかけることもありますが、年の離れた男性を親しみを込めて、親しくなる余地を残してアジョシと呼ぶこともあります。でも、普通のアジョシと、親しくなれる余地のあるアジョシ、その違いを見分けるのはなかなか難しそうです。

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