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ライフスタイル

墓参り

2017-03-20

墓参り
日本は今日は春分の日、春のお彼岸ということで墓参りをする日ですが、韓国には春分の日に墓参りをするという習慣はありません。では韓国人はいつ墓参りをするのでしょうか。まずは今日も留学生の山田君とお友達の金さんとの会話からです。

山田君 日本は3月20日は春分の日で墓参りに行く習慣があるんですが、韓国は春    の墓参りはないんですか。
金さん ありますよ。4月5日が寒食(ハンシク)と呼ばれ墓参りをする習慣があり    ます。4月5日というのは植樹の日でもあり、前は公休日にもなっていたん    ですが、 最近は祝日ではありません。
山田君 墓参りと植樹、何か関係があるんですか?
金さん 韓国はもともと土葬で土饅頭が多かったんですが、そこには芝を植えたり、    墓の周りに木を植えたりしました。そういうこともあり、4月5日には冬の    間に荒れた墓を整え、新たに芝も植えて、最後にご先祖様に挨拶して帰っ    てくる日だったんです。
山田君 日本もお彼岸に墓に行けば、墓をきれいに洗ったりしますから同じことで    すね。

日本では春と秋のお彼岸と夏のお盆に墓参りをしますが、韓国は旧正月、そして春の寒食、そして旧暦の8月15日の秋夕の3回です。そういう意味では日本と似ていますよね。旧暦を使っているので、日本より少し遅い気もしますが。
また韓国では人が亡くなったときに、산골(サンコル)という風習もあります。これは何かと言うと、火葬にした後の遺灰を山や海、川などにまく習慣のことです。
最近は環境保全の観点から決まった場所で行うように指導されたり、あるいは海なら遠く沖合いまで出るようにと言われたりします。実は主人の父が去年亡くなった時に、本人の希望もあり火葬にし、遺灰はサンコルにしました。義父の遺灰は山の上でまいたそうです。地上にまいたのではなく、風にのって飛んで行ったと言っていました。
ということでお墓がありません。このように韓国ではたとえば子供が親より先に死んでしまった場合なども、サンコルにしてお墓を作らないことがあります。祭祀をしてくれる子孫がいないから、というのがその理由です。
ということで韓国ではサンコルといい、亡くなった方の遺灰を山や海などにまいてお墓を作らないことがあります。そして韓国では旧正月と寒食、秋夕に墓参りをする習慣がありますが、お墓が無いときには墓参りもしません。

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