今日、５月８日は韓国ではオボイナルと呼ばれる、父母の日、両親の日です。街の花屋の前にはカーネーションなどの花かごがたくさん並んでいます。しかし最近はカーネーション、あまり人気がないようです。では何が人気なのでしょうか。それでは今日もまずは留学生の山田君とお友達の金さんの会話からです。

山田君　昨日、友達とお昼を食べにレストランに行ったんですが人でいっぱいでし　　　　た。皆大型連休なので外食してたのかな
金さん　それはたぶん今日がオボイナル、父母の日だからですよ。おじいちゃんや　　　　おばあちゃんをつれた家族連れが多くなかったですか？
山田君　そう言えば、確かにカップルよりも家族連れが多かった気がします。でも　　　　カーネーションはあまり見ませんでしたよ。
金さん　最近はカーネーションではなくて、キャッシュが一番人気のようですよ。

小学生などの子供たちが、お父さん、お母さんに感謝の気持ちをこめて贈るのはあいかわらずカーネーションなどの花かごが多いと思います。値段も手ごろですから。
でもそうではなく、大人になり年取った両親に贈るとなるとカーネーションというわけにはいかないようです。最近のある調査によると20代から50代の男女2300人の『父母の日に贈りたい一番の贈り物は現金、キャッシュ』でした。
２位が外食、３位が健康食品、以下、商品券、カーネーション、旅行、化粧品などの順でした。
私のまわりを見ても皆で外食をして、おこづかいを渡してという人が多かったです。そして年配の両親には何と言っても健康食品ということで、先週デパートの高麗人参の製品を扱っている売り場はどこも人でいっぱいでした。
最近は昔のように高麗人参をそのまま贈るのではなく、婦人用のもの、男性用のもの、エキスになっているもの、薬タイプのものなどいろいろな製品が出ています。それを買い求める人でいっぱいです。また何よりの贈り物は人間ドックでの健康診断だという人もいました。
とにかく韓国マナーも時代によってどんどん変わっていくようで、父母の日の年取った両親へのプレゼントもカーネーションからキャッシュの時代になったようです。