韓国は明日は顕忠日、お国のために戦って亡くなった方を偲ぶ日です。それで今月は軍隊と関係した話をしたいと思います。最初の今日は復学生です。復学生がなんで軍隊と関係があるのか? それでは今日も留学生の山田君とお友達の金さんとの会話からです。
山田君 僕たちと同じ経営学の授業をとっているキム・チョルスさんはいっ
たい何年生なんですか? 去年から顔を見るようになったのに、 みんな、先輩と呼んでいるんですよね。
金さん ああ、チョルスさんは復学生なんですよ。
山田君 復学生? なんですか?
金さん 大学を休学して軍隊に行き、兵役を終えて学校に戻ってきた人を 復学生と言うんです。ですから、授業は3年生と一緒に聞いていても学番という大学の入学年度で言うと、今年の卒業生と同じなんです。ですから、3年生にしてみればまさに先輩というわけです。
山田君 なるほど、どおりで3年生にしては老けていると思いましたよ。
特に軍隊にいかない女子大生にしてみれば復学生はまさに年上の先輩、中には「アジョシ(おじさん)」と呼ばれそうな人もいます。というのは、兵役期間はおよそ2年くらいですが、入隊の時期により大学を2年以上休むことになる場合が多いからです
3月新学期の韓国ですから、3月に行って2月に戻ってきてすぐそのまま大学に復帰できれば一番よいのですが、そううまくはいきません。4月入隊、5月入隊、6月入隊というように入隊時期もいろいろですし、自分の希望通りにはいかないものです。そのため男性にとっては軍隊の前後の期間をどう過ごすかも大きな問題です。
語学研修に海外に行く人、アルバイトをして過ごす人、ほかの資格試験の勉強をする人など、さまざまです。それで大学にもどるのに何年もかかってしまうのです。
ということで韓国マナー、韓国では大学で同じ授業をとっているクラスメートでも実はだいぶ年が離れた先輩だったということがよくあります。共学の大学にいくと授業は若い女子大生と年上の復学生だけで、若い男子学生の姿が見えないということがよくあります。