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ピープル

“外交・政治は切れても、歌や文化は切れない”  ~2014・J-POPコンサートから~

2014-01-26

靖国問題や領土問題などで、韓日関係がすっかり冷え込むなか、新年恒例のJ-POPコンサートが1月17日にソウルで開かれました。日本の若いシンガーソングライター2組が出演したライブコンサートでした。何を伝えようとしたのか、また、何が伝わったのか。出演者、開催関係者、そして会場を訪れた人たちの素顔に迫ります。

2014・JーPOPコンサートとは? 
ソウルの日本大使館公報文化院が主催
新年恒例の行事で、今年で12回目

国際交流は“Respect”が大切


韓日関係が冷え込む中で準備した担当は?
公報文化院の佐藤喬さん
「日韓関係が良くないといわれるが、文化事業では、日本に対する印象は決して悪くない。文化には色も政治もないと思う。アニメも漫画も人気ですし・・・」

公報文化院の李善順(イ・ソンスン)さん      
「やらなきゃならない。もっとやりたい。熱いです。お客さんに来てもらい、盛り上がって、拍手したり、アーティストと共感したりしてるときは、胸がキュンとして熱くなる」


出演者の思いは? 
ソロの脇坂真由さん
・ロサンゼルスの音楽学校の仲間とともに作った「24アワーズ」など7曲を披露。   
・韓国人のギタリストとともに、当時のオリジナルメンバー3人で演奏  
「ニュースやテレビ見ると、悪いとあるんですが、一緒にミュジシャンとプレーしたり聞いてく
れる人とは、まったく悪くない。人は一緒なので、曲のなかに切なさや嬉しい気持ちがあれ
ば、つながる。伝えて共有できたらいい」

デュオのヤナキクの2人
・自己紹介や曲の紹介は、ファンと一体になりたいとの願いからすべて韓国語
・日本文化の愉しさを世界に発信しようと歌とダンスを披露 
「ヤナキクは日本の文化や有名なものを曲や歌詞に乗せて届けたい。日本へいってみたいと思って
もらえればいい。衣装も和のものを取り入れ、歌詞も日本の言葉をいろいろ入れている。日本をも
っと好きになってもらいたい」

国際交流は“Respect”が大切


会場の人々の反応は?  
韓国人男性  
「きょうはとても時間が短く感じられました。もっと、こういう機会が多くあれば嬉しいです」

韓国人女性
「私は学校で日本語を教えていますが、日本の色合いが強いアーティストのステージを生
徒に見せたら、日本文化の理解によかったんじゃないかと思うくらいでした」

日本人女性
「知らないアーティストだったが、実力があり、ライブでよかった。後ろも前も興味を持った大
勢の人がきて、文化では分断されてないので安心した」

日本人女性
「こういう日本の伝え方は新鮮でした。これをきっかけに、コンサートが広がっていけばい
い」


コンサートを支援した日本音楽産業・文化振興財団の桑原誠さん 
「音楽というコンテンツは、言葉を超越して一緒に歌うことで、国同士の垣根を越えるもの
を作る瞬間がある。私たちがやらせていただいている限り、政情は関係ない。こういうとき
だらこそかんばるということもあるが、やる気のある人は韓国に出て、交流してもらいたい」

コンサートに出演した2組のアーティストの演奏に共通していたのは、歌を通して日本を発
信し、ファンと共感したいという思いでした。                           
「歌で日本文化を届けたい」 「外交や政治は切れても、歌や文化は切れない」・・・
そんな言葉に、歌の力を感じることのできたコンサートでした。

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