活動拠点を韓国に移す意向を示していた囲碁の中学生棋士、仲邑菫(なかむら・すみれ)女流棋聖の韓国棋院への移籍が、正式に決まりました。
仲邑女流棋聖は、現地でプロ試験を受ける必要のない「客員棋士」としての登録を申請していましたが、韓国棋院は26日の理事会で、これを承認しました。
仲邑女流棋聖は今後、韓国棋院が主催する全ての大会に制限なく参加することができます。
移籍は来年3月の予定です。
日本人棋士が海外に移籍するのは初めてだということです。
プロ棋士の父を持つ仲邑女流棋聖は、3歳のときに囲碁を始め、2017年から2019年にかけて韓国の韓鐘振(ハン・ジョンジン)九段の元で囲碁を学びました。
2019年4月に日本棋院の「英才特別採用推薦棋士」の第1号として10歳でプロ入りし、ことし2月には女流棋聖を獲得して、最年少タイトル保持者となりました。