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アメリカ国防総省は、インド太平洋地域だけでなく、全世界の平和と安定に向け取り組むため、韓国、日本との緊密な協力を続ける方針を明らかにしました。
国防総省の報道官は27日(現地時間)の記者会見で、韓日米3か国による新たな拡大抑止メカニズムを構築する可能性について問われ、「韓国、日本と結んだ関係は、非常に価値がある」としたうえで、「協力のチャンスを探るため、3か国の緊密な協力を維持する」と答えました。
そのうえで、「われわれが新たに何かを発表したら、確実にそうする」と述べ、直接的な回答は避けたものの、新たな拡大抑止メカニズムについて、肯定も否定もしませんでした。
韓米はことし4月、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領とバイデン大統領による首脳会談で、NCG=核協議グループの新設を骨子とした「ワシントン宣言」を発表しました。
NCGは、北韓の深刻化する核の脅威に対応し、アメリカが提供する核の傘の実効性を高めるためにつくられた協議体で、近く1回目の会議を開き、正式に発足する予定です。
アメリカと日本も26日、外交・国防当局の局長級協議体「日米拡大抑止協議(EDD)」を開き、戦略的抑止に関する防衛政策について議論しました。
韓国と日本がアメリカとそれぞれ拡大抑止協議体を構成しているため、韓日米3か国による協議体が新設される可能性も取り上げられています。