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国際

北韓のICBM発射で安保理緊急会合 北韓も出席

Write: 2023-07-14 11:03:46Update: 2023-07-14 11:05:25

北韓のICBM発射で安保理緊急会合 北韓も出席

Photo : YONHAP News

国連安全保障理事会は13日、北韓による12日のICBM=大陸間弾道ミサイルの発射を受けて、緊急会合を開きましたが、今回もロシアと中国の反対により、声明や決議案の採択には至りませんでした。会合には、通常出席しない北韓の代表も参加し、発射の正当性を主張しました。 
 
会合では、アメリカ、日本、イギリス、フランスなどが、ICBMの発射は安保理決議に違反するとして北韓を非難しました。
 
アメリカのデローレンティス国連次席大使代行は、「最も強い言葉で北韓のICBM発射を非難する」としたうえで、北韓に対して、挑発をやめ、直ちに対話に乗り出すよう求めました。
 
また、中国とロシアが、事実上、北韓の挑発を容認していると指摘しました。
 
これに対し、中国の張軍国連大使は「韓半島で特定の国により繰り返される戦略兵器の展開や軍事的圧力の増大を懸念する」として、アメリカをけん制し、北韓の弾道ミサイル発射を擁護しました。
 
ロシアのエフスティグニエワ国連次席大使もアメリカの原子力潜水艦や戦略爆撃機の韓国への展開などに触れ、「こうした活動が北東アジアとアジア太平洋の安保を不安定にする」と主張しました。
 
こうしたロシアと中国による反対により、安保理会合は、北韓を非難する声明や決議案の採択など具体的な成果を出せずに終わりました。
 
今回の会合には、理事国ではない韓国と北韓も関係当事国として参加しました。
 
北韓の代表が自国の核・ミサイル開発を議題とする安保理会合に参加するのは異例で、2017年12月以来初めてです。
 
北韓の金星(キム・ソン)国連大使は、ICBMの発射は「敵対勢力の危険な軍事的動向を抑止し、自国の安全を守るための自衛権の行使だ」と主張しました。そのうえで、「韓米連合軍事訓練が韓半島に核戦争の惨劇を引き起こそうとしている」と非難しました。
 
韓国の黄浚局(ファン・ジュングク)国連大使は、「北韓の核兵器開発の意志より、北韓の非核化に向けた国際社会の意志のほうが強いことを示さなければならない」と述べ、安保理としての強硬な対応を呼びかけました。

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