クーデターが発生した西アフリカのニジェールに滞在している韓国人、合わせて13人は、全員無事であることが確認されました。
西アフリカのニジェールでは現地時間の26日、大統領の警護に当たる軍の部隊が大統領を監禁状態に置き、現政権の統治を終了させたと宣言しました。
ニジェールを管轄するコートジボワール駐在大使館の関係者によりますと、27日現在、ニジェールに住む韓国人は合わせて13人で、これまでのところ全員の生命や健康に被害はないということです。
この関係者は、「滞在中の韓国人に対して、万一の事態に備えて、 外出を避け、身の安全を確保するよう呼びかけた」と説明しました。
ニジェールに滞在中の韓国人は、ほとんどが宣教師とその家族ですが、NGO=非政府組織の職員や起業家もいるということです。
現地の消息筋は、「軍の一部によるクーデターを賛成する勢力と反対する勢力間での武力衝突などは、まだ起きていない」と伝えました。
一方、ニジェール政府はクーデターを認めないとして、国民に抵抗するよう呼びかけているのに対して、ニジェールの軍司令部は、クーデター勢力への支持を表明していて、対立が深まっています。