中国政府は、新型コロナの流行が始まって以降禁じていた自国民の海外への団体旅行を全面的に認める方針で、韓国への団体旅行も再開されることになりました。
中国の文化観光省は10日、韓国、日本、アメリカなど78か国への団体旅行を許可すると発表しました。
中国から韓国への団体旅行の禁止については、新型コロナの感染拡大より前の2017年3月に、アメリカの高高度迎撃ミサイルシステム「THAAD(サード)」の韓国への配備に対する対抗措置として導入されていました。
今回の解禁によって、6年5か月ぶりに韓国への団体旅行が再開されます。
韓国を訪れる中国人観光客は2016年には年間800万人を超え、全体の外国人観光客のほぼ半数を占めていました。
中国はことし1月に、新型コロナの厳格な感染対策、いわゆる「ゼロコロナ」の終了にともない、タイ、インドネシアなど20か国への団体旅行を解禁したのに続いて、3月には解禁の対象にベトナム、イランなど40か国を追加しましたが、韓国や日本、アメリカなどは含まれていませんでした。