政府が進める医学部の定員拡大に反発して、一斉に退職届を提出した研修医に対して、政府は今月中に職場に復帰するよう業務開始命令を出していますが、復帰の期限となる29日、政府は、研修医との対話を提案しました。
全国の研修医の多くがストライキを行っているなか、政府は今月26日、今月中に病院に戻れば法的な責任を問わないとして、研修医に対して速やかに職場に戻るよう要請しました。
保健福祉部によりますと、全研修医の95%が勤務する全国100の総合病院では、所属する研修医1万人あまりが退職届を提出したということで、このうち、実際に職場を離れている研修医も、9000人を超えているということです。
政府の命令を受け、職場に復帰した研修医は、28日午前11時の時点では、294人だということです。
政府は、29日の夜12時までに、さらに多くの研修医が職場に復帰すると期待していますが、昼すぎの時点では、復帰の動きが本格化していないということで、もっとも多くの研修医を抱えるソウル大学病院の院長は、研修医に対して復帰を呼びかける文書を送りました。
一方、保健福祉部のパク・ミンス第2次官は、研修医全員に携帯電話でメッセージを送り、29日に直接会って対話することを提案しました。
面会が成立した場合、研修医によるストライキが始まって以降、初めて政府と研修医との対話の場が設けられることになります。