最近、コンビニでマッコリの売り上げがワインを上回るなど、伝統酒の売り上げが伸びていることを受けて、政府は伝統酒の競争力を強化する支援策を打ち出しました。
農林水産食品部などは26日、韓国の伝統酒の高級化や、今はなくなった伝統酒の復元などを柱とする「韓国酒産業競争力強化策」を発表しました。
それによりますと、まず、韓国の伝統酒の品質を高めるため、来年からメーカーに成分と主な材料の原産地の表示を義務付けます。
また、中小企業の参入を容易にするため、伝統酒の製造施設の基準を緩めるほか、相手先ブランドによる生産（ＯＥＭ）を認めるなど、伝統酒の製造についての規制を大幅に緩和するとしています。
さらに、マッコリなどの伝統酒を世界的な名酒として売り込むため、伝統酒の種類別に代表ブランドを育成し、広報やマーケティングに積極的に取り組むとしています。
このほか、日本による植民地時代になくなった伝統酒50種を今後3年間にわたって復元することにしています。
政府は、伝統酒の育成に向けて、今後5年間で1300億ウォンを支援し、韓国の伝統酒の輸出を去年の2億3000万ドルから2017年には10億ドルに増やしていくとしています。