日本に大きく依存してきた、半導体の製造工程に欠かせない「マスクブランクス」のハイエンド製品がことし下半期から、韓国国内で量産されることになりました。
産業通商資源部が20日、発表したところによりますと、韓国の大手化学メーカーのSKCは現在、「マスクブランクス」のハイエンド製品の試作品をテスト中で、ことし下半期に本格的に量産する予定だということです。
「マスクブランクス」は、半導体の微細で複雑な回路パターンを半導体ウエハに転写する際の原版となるもので、日本からの輸入にその90％を依存してきました。
韓国政府は、日本政府が去年7月から半導体材料3品目に対して輸出管理を強化したことをきっかけに、この3品目を含む日本からの輸入の多い上位20品目について、2021年まで供給安定性を確保することを目指し、韓国国内での生産拡大、技術開発、輸入先の多角化などを図ってきました。
「マスクブランクス」も日本からの輸入の多い上位20品目に含まれています。
産業通商資源部の関係者は、「なかでも日本が輸出管理を強化した3品目については、工場の増設、外資系企業への投資などを通じて年内に完全な供給安定化を実現する」と強調しました。