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国際

ミサイル防衛システムの統合訓練を実施 韓米軍当局

Write: 2020-06-10 14:58:23Update: 2020-06-10 15:09:18

ミサイル防衛システムの統合訓練を実施 韓米軍当局

Photo : YONHAP News

韓米両国の軍当局が、ミサイル防衛システムの統合・連動訓練を行ったことが分かりました。
韓米両国軍が、ミサイル防衛システムの統合訓練を行ったことを公表したのは、今回が初めてです。
鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防部長官は10日、全軍主要指揮官会議の冒頭で、「上半期に予定されていた空軍による韓米合同戦闘準備態勢訓練と、韓米ミサイル防衛システムの統合・連動訓練などを、正常に実施した」と述べました。 
国防部と合同参謀本部によりますと、韓米両国軍は、北韓のミサイル攻撃を想定して、ミサイルの探知情報を共有し、探知と迎撃手段を統合して対応する訓練を行ったということです。
軍関係者は、「北韓がミサイルを発射した状況を想定して、発射した場所とミサイルの情報を共有する訓練を行った」とし、「こうした訓練は定期的に行われてきた」と話しました。
今回の訓練は、韓国軍の弾道弾作戦統制所(AMD-cell)と在韓米軍のパトリオット迎撃システム作戦統制所(TMD-cell)を中心に行われたということです。
韓国軍は、現在パトリオットミサイルを稼働し、在韓米軍はパトリオットと高高度迎撃ミサイルシステム「サード(THAAD)」を同時に稼働しています。
今回の訓練では、韓国軍と在韓米軍、そして米軍が保有している地上と海上、空中の迎撃手段を統合して発射する方式を点検したということです。
北韓がミサイルを発射したことを想定し、韓国軍のパトリオットとイージス駆逐艦のSM-2対空ミサイル、在韓米軍のパトリオットとサードを同時に稼働して迎撃する統合訓練を行ったということです。
政府の消息筋は、「北韓が、終末段階で垂直上昇および下降(pull-up)する飛行方式の短距離弾道ミサイルを開発し、実戦配備する段階まで来ている」とし、「進化する北韓のミサイルを撃破するための地上と海上、空中の迎撃手段と探知システムを持続的に改善し、在韓米軍とともに、有事の際に、北韓のミサイルを迎撃する一元化したシステムを構築するための訓練だ」と説明しました。
韓国軍と在韓米軍は、両国軍の作戦統制所を連動するシステムを構築しています。
在韓米軍の作戦統制所は、アメリカ太平洋軍司令部と在日米軍司令部とも連動しているということです。
そのため一部では、韓米両国軍のミサイル防衛システムの統合・連動訓練が、日米共同で進めているミサイル防衛網の構築に合流するためのものではないかとする見方も出ています。
これに対し、韓国軍の関係者は今回の訓練は、「北韓ミサイル攻撃に対応するための訓練だ」と話し、こうした見方を否定しています。

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