韓国のことし第2四半期の経済成長率がマイナス3.3％に急落しましたが、現時点までに第2四半期の成長率を発表した14か国の中では、2番目に高いことが分かりました。
OECD＝経済協力開発機構が2日、発表したところによりますと、韓国の第2四半期の成長率は、OECD加盟国の中で実質GDP＝国内総生産をまとめた13か国と、非加盟国の中国を合わせた14か国の中で、2番目に高かったということです。
新型コロナウイルスの影響を最初に受けた中国の成長率は11.5％で、もっとも高い結果となりましたが、これについて、新型コロナウイルスの影響を最初に受けただけに、もっとも早く持ち直したとの見方が出ています。
韓国の成長率は、マイナス3.3％を記録しましたが、マイナス9.5％のアメリカやマイナス10.1％のドイツ、マイナス13.8％のフランスなどと比べて、減少幅が小さかったということです。
北アメリカやヨーロッパなど、ほとんどの先進国はマイナス10％前後あるいはそれよりも低い成長率を記録し、マイナス17.3％となったメキシコをはじめとする新興国の成長率も低かったということです。
現時点までに成長率をまとめた14か国の第2四半期の成長率の平均は、マイナス9.6％でした。
これについて、洪楠基（ホン・ナムギ）副総理兼企画財政部長官は1日、「単純比較は難しいが、GDPの減少幅の絶対値だけをみると、韓国は今回の危機による被害を他国のおよそ20～30％水準に抑えた」としたうえで、「韓国のGDPの減少幅は、他国に比べてはるかに小さい」と述べました。