新型コロナウイルスに感染したあと、全身の血管に炎症が起きる小児急性疾患「川崎病」のような症状がみられる子どもが、韓国でも2人確認されたことがわかりました。
保健当局によりますと、韓国で新型コロナウイルスに感染したあと、急性多臓器疾患「川崎病」のような症状がみられた子どもが2人確認されたということです。
ことし4月以降、欧米各国でこのような症状がみられる子どもたちの報告が相次ぎましたが、韓国国内で確認されたのは初めです。
2人は、11歳と12歳の男の子で、いずれも新型コロナウイルスに感染していました。
この病気にかかると、38度以上の高熱が24時間以上続き、複数の臓器に重度の炎症が起きます。
こうした症状は、新型コロナウイルスに感染し、回復してから2週間から4週間が過ぎてから現れました。
アメリカだけでこの病気に900人以上がかかり、少なくとも19人が死亡したとされます。
フランスやイギリスでもそれぞれ70人以上がかかり、死者が出ました。
保健当局は、欧米に比べると少ない数だが、重症化すれば死亡する場合もあるため、綿密に経過観察するとしています。