韓国のLCC=格安航空各社は、「トラベルバブル」制度によって感染対策の隔離なしで往来できるアメリカ領サイパン行きの便数を増やしています。
このうちエアソウルは今月30日、仁川とサイパンを結ぶ直行便を就航させ、週2便で運航する予定です。
当初は、仁川-グアム路線を今月27日から運航する予定でしたが、これを5月以降に見送り、仁川-サイパン路線を先に運航することにしたものです。
韓国政府はサイパンとの間では、新型コロナワクチン接種者を対象に、相互に隔離なしでの旅行を認める「トラベルバブル」制度で合意していますが、グアムとは合意していないからです。
済州航空も今月30日から釜山-サイパン路線の運航を週2便で再開します。
済州航空はこの路線を、去年12月29日から週1便で運航していましたが、新型コロナの新たな変異株「オミクロン株」の拡大で中止していました。
済州航空の仁川とサイパンを結ぶ路線の搭乗率は現在、90%台半ばとなっています。
エア釜山は週1便で運航中の釜山-サイパン路線を来月から週2便に増やします。
マリアナ政府観光局の集計によりますと、「トラベルバブル」制度が実施された去年7月から先月24日までサイパンに入国した韓国人は、合わせて1万人を超えたということです。