28日の韓国株式市場、世界景気の後退懸念の高まりなどを背景に幅広い銘柄が売られ、総合株価指数は2年２か月ぶりの最安値となりました。
韓国株式市場の総合株価指数は28日、前日に比べて17.71ポイント、0.80%下落した2206.15でスタートしましたが、どんどん値を下げ、午後1時ごろには2155.46まで下落しました。
これは、2020年7月10日以降、2年2か月ぶりの最安値です。
その後、やや値を戻し、結局、前日より54.57ポイント、2.45%下落した2169.29で取引を終え、26日につけたことしの最安値2220.94を大幅に更新しました。
景気後退懸念を背景に欧米株の多くが軟調となり、投資家心理が悪化したことが背景にあります。
ウォン安ドル高もさらに進んでいます。
28日のソウル外国為替市場は、ウォンが売られて1ドル＝1440ウォンを突破し、リーマンショック後の2009年3月16日以来、13年6か月ぶりのウォン安水準となりました。
専門家は、「韓国が過去最大の貿易赤字に陥ることへの懸念がウォン相場にマイナスの影響を与えている。韓国は、為替と物価、それに深刻な家計債務の三重苦に直面している」としています。