中国で麻薬所持の疑いで拘束され死刑判決が確定していた韓国人の刑が、執行されました。
外交部が4日に明らかにしたもので、中国側は外交ルートを通じて死刑の執行を事前に韓国政府に伝えていたということです。
中国で麻薬犯罪により韓国人に対して死刑が執行されたのは2014年12月以来で、外交部の関係者は「人道主義的な観点から遺憾に思う」と話しています。
4日に死刑が執行された韓国人は、覚醒剤5キロを販売目的で所持した容疑で2014年に逮捕されました。一審と二審で死刑判決を受け、最高裁に当たる最高人民法院で刑が確定していました。
外交部は、「今回の死刑執行は、韓中関係とは関係がないものと判断している」としています。
これまで中国で死刑となった韓国人は6人で、このうち1人は殺人、5人は麻薬関連の罪で死刑判決を受けていました。
現在、中国で麻薬に関連して服役中の韓国人はおよそ70人で、このうち死刑判決を受けている韓国人はいないということです。