岸田総理大臣は、韓国が目指している2030年の万博の釜山誘致について、支持する意向を尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領に伝えたもようです。  
 
韓国の日刊紙「釜山(プサン)日報」が19日、韓国の与党幹部の話として報じたところによりますと、岸田総理大臣は、今月10日にG20=主要20か国首脳会議に合わせてインドのニューデリーで開かれた韓日首脳会談で、尹大統領に対して、2030年の万博の開催地を決めることし11月の選考会で、釜山に投票する意向を伝えたということです。

尹大統領は、インドから帰国した後、14日に釜山を訪れ、釜山市長や与党「国民の力」の党代表らと会合を開き、岸田総理大臣から誘致への支持の意向を伝えられたと説明したということです。

与党の幹部は、「尹政権の韓日関係改善の努力に日本政府が応えた形だ」と述べたということです。

この報道を受けて、日本の松野官房長官は、19日の定例会見で、「秘密投票として行われる国際選挙の性質に鑑み、答弁を控える」と述べ、事実関係の確認を避けました。

一方、韓国と日本の超党派の国会議員でつくる韓日・日韓議員連盟は今月15日に東京で開かれた合同総会で、「2025年に大阪で開かれる万博の成功と2030年の万博の釜山誘致を互いに支援する」という内容を盛り込んだ特別決議を採択しています。