イスラム組織「ハマス」とイスラエルとの戦闘が続くなか、ハマスが北韓製の武器を使用した可能性があるとアメリカのメディアが報道し、北韓が強く反発しました。

アメリカの政府系メディア、ボイス・オブ・アメリカによりますと、イスラエルの駐韓大使は、インタビューの中で、ハマスがイスラエルを攻撃する際、北韓製の武器を使用した可能性があると述べたと伝えています。

これに対して、北韓の金星（キム・ソン）国連大使は10月31日、ニューヨークの国連本部で開かれた総会で演説し、「アメリカの政府系メディアが北韓に対して根拠のない偽りの噂を広めている」と批判しました。

また、金大使は「自分の過ちを他人になすりつけようとするアメリカの邪悪な意図がはっきり確認される」と主張しました。

さらに、金大使は、中東とウクライナの紛争に乗じて、北韓が地域の危機を高め、いわゆる脅迫外交を展開するという、根拠のない世論を形成しようとしていると批判しています。

一方、北韓としては、「戦争と武装紛争を支援し、その責任を独立的な自主国家になすりつけようとするアメリカの違法行為を注視している」と強調しています。

また、アメリカがイスラエルを支持していることについても触れ、「自国の同盟だという理由で、人類に対する犯罪を許容し、促している」と述べ、国際法違反だと批判しました。