サムスン電子の半導体技術を中国企業に流出させた疑いが持たれている元サムスン電子の部長ら2人に対する逮捕状の請求をめぐって、裁判所が2人への尋問を行っています。
ソウル中央地方裁判所で尋問を受けているのは、元サムスン電子の部長と、サムスン電子の関連会社の社員の2人です。
このうち、元サムスン電子の部長は、2016年に中国の半導体メーカーに転職した後、サムスン電子の18ナノ級DRAMの中核技術に関する資料を中国企業に渡した疑いが持たれています。
サムスン電子の関連会社の社員は、情報流出の過程に関与した疑いが持たれています。
裁判所は、検察による逮捕状請求の妥当性について、15日の午後8時以降に判断を示すということです。
この問題は、2人が技術の流出を行ったとする情報を察知した国家情報院が、ことし5月に検察に捜査を依頼して始まったものです。
検察は、2人が中国企業から巨額の金を受け取った事実を把握していて、具体的な金額や、受け取った金が技術流出の見返りであるかどうかなどを調べています。
2人は、サムスン電子の関連会社である半導体の製造設備メーカーから製造設備の中核技術を流出させた疑いも持たれていて、検察は、これについても捜査を進めています。