日本の公正取引委員会は、大韓航空によるアシアナ航空の買収計画を承認しました。
大韓航空は、アシアナ航空を買収し統合するために、2021年の1月以降、競合する航空会社を管理する、合わせて14の国や地域の競争規制当局に対して、企業統合について承認を受けるため申告を行いました。
大韓航空は先月31日、日本の公正取引委員会からアシアナ航空の買収に対する承認を得たと明らかにしました。
承認に先立って、日本側は、大韓航空がアシアナ航空だけでなく、大韓航空グループに属するLCCのジンエアーや、アシアナ航空のLCC、エアプサンとエアソウルを子会社化する場合、韓国と日本の間の路線で、大韓航空のシェアが高まり、競争が制限される恐れがあるとして、是正措置を要求していました。
大韓航空は、韓国と日本を結ぶ12の路線のうち、ソウル発着の4路線と、釜山発着の3路線について、格安航空会社から要請があれば、離発着の権利を一部譲渡することを決め、是正措置として日本側に提案していました。
今回の日本の承認で、14の国と地域の競争当局のうち、アメリカとEU=ヨーロッパ連合の承認だけが残ることになりました。
アメリカとEUのいずれかが承認しなければ、買収は失敗に終わります。
EUの承認手続きは来月14日が期限で、アメリカは承認の期限を設けていません。