ロサンゼルス・ドジャースとサンディエゴ・パドレスの開幕戦が、20日午後、ソウルの高尺(コチョク)スカイドームで行われ、韓国人初のメジャーリーガー、パク・チャンホさんが、始球式を行いました。
パク・チャンホさんは、ドジャースとパドレスの両方でプレーした経験があり、パドレスとドジャースのユニホームを半分ずつ組み合わせたものを着てマウンドに上がりました。
そして、捕手役を務めたパドレスのキム・ハソン選手のミットを目がけて投球しました。
パクさんが始球式で使用したグローブは、30年前に大リーグのデビュー戦で使った思い出のグローブでした。
パクさんは、始球式に先だって記者会見し、大リーグの公式戦が韓国で初めて開催されることについて、「自分が成長したことで、歴史をつくることができたのは感慨深い」と感想を語りました。
パクさんはまた、この30年間のアジア野球の飛躍を振り返り、「野茂英雄さんと私とが扉を開け、こんな日が訪れた。野茂選手の記録が大きな目標となり、あきらめずに努力し続けることができた。多くのアジアの選手たちに大リーグに挑戦してほしいと思っている」と述べました。
パク・チャンホさんは、1994年にドジャースでデビューし、アジア出身の投手としてメジャー最多の通算124勝を挙げています。
開幕戦には、メジャーリーグで活躍した松坂大輔さんや上原浩治さんらも観戦に訪れました。
試合は、5対2でドジャースが勝ちました。
ドジャースは3回に先制点を奪われ、7回まで1対2でリードを許していましたが、8回に大谷翔平選手のタイムリーヒットなどで一気に4点を奪って逆転しました。
開幕2連戦の第2試合は21日の午後7時すぎに始まり、ドジャースはオリックスから移籍した山本由伸投手、パドレスはジョー・マスグローブ投手が先発する予定です。