韓国で初めて生まれ育ったジャイアントパンダ「福宝(フーバオ)」が、中国に返還されるため、3日、ソウル近郊のテーマパーク「エバーランド」を出発しました。
中国以外の国で生まれたパンダは、中国との協定に従って、4歳になる前に中国に返還しなければなりません。
雨のなかエバーランドで行われた送別イベントには、福宝のファン6000人あまりが別れを惜しみ、涙を流しました。
イベントで福宝の姿は公開されませんでしたが、福宝を乗せた車両が、ファンの前でしばらく停車しました。
福宝は、3日の夜遅くに中国に到着する予定で、今後は、四川省の中国ジャイアントパンダ保護研究センターで生活することになります。
福宝は、2016年3月に韓国と中国の友好関係のシンボルとして贈られた母親の愛宝(アイバオ)と父親の楽宝(ローバオ)の間で自然繁殖によって2020年7月20日に生まれました。
フーバオは、福の宝と書く名前の通り、誕生以来、多くの韓国人から愛されました。
現在、韓国にいるジャイアントパンダは、愛宝と楽宝、そして去年生まれた双子の、あわせて4頭となりました。