物価の上昇率が比較的高い水準で推移している韓国で、収入を増やす方法として副業を行う人が、若者や40代を中心に急激に増えていることがわかりました。
統計庁が29日に発表したところによりますと、働くひとのうち、ことしの1月から3月の間に副業を行ったことのある人は、去年の同じ時期に比べて22%増えて、55万2000人でした。
副業を行った人の数は、年齢別でみると、定年後、再就職した60代以上がもっとも多くなっていますが、増加の勢いは、若者や40代で目立っています。
15歳から29歳までの若者が副業する割合は、去年より31%増え、増加の幅としてはもっとも大きくなっています。
増加幅が次に大きかったのは、子育てや扶養の責任を負う人が多い40代で、一年前と比べて27.7%増えました。
政府は、副業人口の増加について、バイク便などの配達業務やユーチューブなど、比較的自由な時間に行うことのできる仕事が増えたことが背景にあると説明しています。