中道系野党「国民の力」の安哲秀（アン・チョルス）候補の遊説用のバスで一酸化炭素中毒とみられる事故が起き、関係者2人が死亡したことを受けて、安候補の選挙運動が中断されたことから、公共教育放送「EBS」の対談番組への出演がキャンセルされ、17日に予定されていた放送は休止となりました。 
EBSは来月9日の大統領選挙を控えて、4人の主な候補に教育政策や公約について聞く対談番組「大統領候補を招いての特別対談～大韓民国の未来を語る～」を企画し、最初の出演者として安候補の収録を16日に行う予定でした。
しかし、15日午後5時20分ごろ、韓国の中部・天安（チョンアン）市で停車していた遊説用のバスのなかから50代の運転手と60代の党員が死亡しているのが見つかり、安候補は事故の収拾のため選挙運動を中断しました。
遊説用のバスの側面にはLEDの電光掲示板があり、これを点灯させるためにバス後部のトランクで発電機が稼働していて、これで発生した一酸化炭素が車内に流れ込み、一酸化炭素中毒になった可能性があるとみて、警察が詳しい経緯を調べています。
EBSは17日午後9時50分から放送する予定だった安候補との特別対談の放送を休止とし、代わりに自然ドキュメンタリーを編成したということです。
また、ほかの候補とは収録の日程を調整しているということです。