大統領選挙の投票日を6日後に控えて、保守系最大野党「国民の力」の尹錫悦（ユン・ソンニョル）候補と中道系野党「国民の党」の安哲秀（アン・チョルス）候補は3日、候補を尹氏に一本化することで合意したと発表しました。 
尹氏と安氏は3日午前8時に国会で記者会見を開き、「よりよい大韓民国を作るためのスタートとして、政権交代に向けて総意を結集することで合意した」と発表しました。
両氏は、「一本化で完璧な政権交代が実現することを確信する。必ず政権交代を成し遂げ、国民の意向に沿って大韓民国の変化と革新に向けた大転換の時代に備えていく」と述べました。
また「わたしたちは『ワンチーム』だ。互いに足りないところを補い、政権交代を実現し、必ず成功した政権にする」と強調しました。
共同宣言文では、「わたしたちが作ろうとする政府は、未来志向で改革的な『国民統合政府』だ」とし、新たな政府のキーワードとして、「未来」、「改革」、「実用」、「防疫」、「統合」を掲げました。
両氏は、大統領選挙が終わったあと、すぐに両党の統合を進めることにしました。
候補の一本化により、来週の大統領選挙は、革新系与党「ともに民主党」の李在明（イ・ジェミョン）氏、「国民の力」の尹錫悦氏、革新系野党「正義党」沈相ジョン（シム・サンジョン）氏の3つ巴の構図となりました。
なかでも、選挙日の6日前からは各候補の支持率など世論調査結果の公表が禁じられることから、今回の一本化の効果は確認できないため、選挙の行方にさらに注目が集まっています。