メニューへ 本文へ
Go Top

政治

韓国新大統領に尹錫悦氏当選 5年ぶりに政権交代

Write: 2022-03-10 07:29:31Update: 2022-03-16 19:27:14

韓国新大統領に尹錫悦氏当選 5年ぶりに政権交代

Photo : YONHAP News

第20代大統領選挙の投票が9日に行われ、即日開票の結果、最大野党「国民の力」の尹錫悦(ユン・ソンニョル)氏が当選し、5年ぶりに革新陣営から保守陣営へ政権が交代しました。
10日午前6時現在での得票率をみますと、尹錫悦氏が48.57%で、革新系与党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)氏の47.81%に対し、0.76ポイント票差わずか24万7千票余りの僅差で、 第20代大統領に当選しました。
1987年大統領直接選挙が復活してから、得票差はもっとも少ない結果となり、薄氷を踏むような勝利でした。
投票終了時間の9日午後7時半に発表された、KBSなど地上波放送局3社が共同で行った出口調査では、尹錫悦氏がわずか0.6ポイント差で、優勢となっていましたが、 開票率50%の時点までは、李候補が終始リードしていて、開票率が95%に達するまで当選を確定できないという超接戦の状況が続きました。
 李在明氏は、尹氏の当選が確実されると報道された後、党本部で記者会見し、「最善を尽くしたが、支持してくだった国民の皆さんの声援に応えられなかった。尹錫悦氏の当選をお祝いするとともに統合の時代を切り開いてほしい」と述べ、事実上の敗北宣言をしました。 
一方、尹錫悦氏は勝利宣言で、「偉大なる国民の勝利であり、憲法と議会を尊重し、野党と協力しながら国民に仕えたい」と述べました。
今回の大統領選挙は有力な第3の候補がいない中、保守・革新勢力の事実上の一騎打ちで争われ、両陣営が支持層を最大限に結集した結果とみられます。
この過程で、地域や理念の葛藤だけではなく、世代やジェンダーの葛藤も深まり、新政権の国政運営に少なからず負担になるものとみられます。
また大統領が変わっても国会議員の構成は変わらず、新型コロナウイルスの長期化やウクライナ情勢など厳しい国際情勢のなかで、経済対策や安全保障政策に難しい舵取りを迫られることになります。 
尹錫悦氏は10日午前、初めての活動として国立墓地のソウルの顕忠院(ヒョンチュンウォン)を参拝する予定です。

おすすめのコンテンツ

Close

当サイトは、より良いサービスを提供するためにクッキー(cookie)やその他の技術を使用しています。当サイトの使用を継続した場合、利用者はこのポリシーに同意したものとみなします。 詳しく見る >