ソウル中心部の繁華街、梨泰院（イテウォン）で29日夜10時過ぎ、ハロウィーンのために集まった大勢の人が折り重なって倒れる事故が発生し、30日午前10時半現在、外国人19人を含む151人が死亡、82人が負傷しました。 

外国人被害者の国籍は、中国、イラン、ウズベキスタン、ノルウェーなどということです。

消防当局によりますと、心肺停止状態で病院に運ばれた人が多く、死者はさらに増える恐れがあります。

事故が起きたのは、梨泰院中心に位置するハミルトンホテル近くで、事故現場の目撃者によりますと、幅が4メートルと狭い坂道の路地に集まった大勢の若者が、坂の下のほうに向かって次々に折り重なるように倒れたということです。

消防当局は、多くが圧死したとみています。

事故当時、梨泰院では営業時間制限など新型コロナへの規制が緩和されてから初めて迎えたハロウィーンということで、梨泰院各所でハロウィーンパーティーが開かれ、数十万人が集まっていました。

死亡者の多くは、10代から20代の若者で、2014年のセウォル号沈没事故以来、最悪の人命被害となりました。