中国人に対する短期ビザの発給が、11日に再開されることになりました。 
 
政府は10日、中央災害安全対策本部の会議を開き、中国人への短期ビザの発給を11日から再開することを決めました。
 
このところ、中国から入国した人の新型コロナの陽性率は1％台に下がり、懸念されていた新しい変異株の感染も確認されなかったため、中国の感染状況が安定しつつあると判断されるということです。
 
入国前の検査や入国後の空港でのPCR検査などの防疫措置については、今後の状況を総合的に踏まえて緩和を検討するということです。
 
中国での新型コロナの感染拡大を受けて導入された中国人に対する短期ビザの発給制限措置は、1月2日から31日まで適用される予定でしたが、1月下旬の旧正月で流行が拡大する可能性を踏まえ、2月末まで延長されました。
 
韓国側の措置に対抗し、中国は先月、韓国人への短期ビザ発給を中断し、さらに今月1日からは、韓国からの入国者に対し、入国後の検査を実施しています。
 
今回、韓国政府が中国に対する水際措置の緩和を決めたことで、中国が相応の措置を取るか注目されます。
 
一方、中央防疫対策本部によりますと、韓国国内の新型コロナウイルスの感染者は10日午前0時までに新たに1万3504人が確認され、金曜日の発表分としては、去年7月1日以来、7か月ぶりの少なさとなっています。