メニューへ 本文へ
Go Top

米国務長官代行「北の飛翔体発射は安保理決議違反」

Write: 2019-05-30 13:55:24

Thumbnail : YONHAP News

北韓が今月上旬に飛翔体を発射したことについて、アメリカのシャナハン国防長官代行は国連安保理決議に違反すると明らかにしました。
東南アジアを訪問中のシャナハン国防長官代行は、現地時間の29日、専用機の中で行われた記者団とのインタビューで、北韓が発射した飛翔体を「短距離ミサイル」としたうえで「これは国連安保理決議に違反する」と述べました。
この発言は、北韓の飛翔体発射について「射程距離に関わらず、弾道ミサイルの発射は国連安保理決議に違反する」と指摘したボルトン大統領補佐官と同じ見解を示したもので、北韓の飛翔体発射は安保理決議の違反ではないとの趣旨で発言したトランプ大統領の立場とは異なるかたちとなりました。
トランプ大統領は27日、日米首脳会談あとに行われた東京での共同記者会見で北韓の飛翔体発射について「違反だと思う人もいるが、私はそうは思わない」としたうえで「核実験も行われなかったうえ、弾道ミサイルや長距離ミサイルの発射もなかった」と話しました。
一方、シャナハン国防長官代行は北韓の飛翔体発射は国連安保理決議に違反するとの見解を示しながらも、対話を優先しつつ制裁と圧迫を並行させるトランプ政権の対北政策に変わりはないことを強調しています。
これに先立って、28日(現地時間)、アメリカ国務省のオルタガス報道官も「北韓の大量破壊兵器のすべてが国連安保理の決議違反だ」と発言しましたが、飛翔体発射についてはアメリカ政府にメッセージを送るための試みであって、決議違反かどうかについて公式な評価はしていないとしています。
北韓の挑発に対してアメリカ政府が公式的には問題視していないと明らかにしたにも関わらず、その次の日に国防長官代行が飛翔体発射について「安保理決議違反だ」と発言したことからも見られるように、最近、アメリカ政府内部では対北韓政策をめぐる認識に差があることが露わになっています。

おすすめのコンテンツ

Close

当サイトは、より良いサービスを提供するためにクッキー(cookie)やその他の技術を使用しています。当サイトの使用を継続した場合、利用者はこのポリシーに同意したものとみなします。 詳しく見る >