9日午前1時28分ごろ、ソウル近郊の仁川(インチョン)市江華(カンファ)郡の西25キロの沖合で、マグニチュード3.7の地震が発生しました。震源の深さは19キロと推定されています。
発生直後はマグニチュード4.0と推定されたために「地震早期警報」が発表され、首都圏で携帯電話に災害速報メッセージが配信されましたが、その後の気象庁の分析によりマグニチュード3.7に修正されました。
仁川では、韓国が採用する12段階の基準で震度4の揺れを観測したということです。震度4は、室内にいる人の多くが揺れを感じる程度のやや弱い揺れです。
ソウルと京畿道(キョンギド)でも最大で震度3の揺れが観測されました。震度3は、高い建物の上層階にいる多くの人が揺れを感じる程度の弱い揺れです。
これまでに被害の情報はなく、揺れを感じたなどとの通報が110件以上寄せられたということです。
韓半島と周辺海域でマグニチュード3.5以上の地震が起きたのは、去年10月に中部・忠清北道(チュンチョンブクト)槐山(ケサン)郡でマグニチュード4.1を観測して以来です。
仁川でマグニチュード3.0以上の地震が観測されたのは、デジタル地震計による観測が始まった1999年から2021年までで1回だけでした。
★2023年1月31日修正