韓国の輸出額は、自動車の輸出が好調だったにもかかわらず、稼ぎ頭の半導体の値下がりが影響し、先月は8か月連続で減少し、貿易収支は15か月連続で赤字となりました。
産業通商資源部が発表した5月の輸出入動向によりますと、先月の輸出額は、去年の同じ月に比べて15.2%減って522億4000万ドルでした。
輸出の減少は8か月間、続いています。
輸入額は、14.0%減って543億4000万ドルで、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は、21億ドルの赤字となり、15か月連続の赤字となりました。
これは1995年1月から1997年5月までの29か月連続の赤字に次いで2番目に長い赤字です。
輸出の減少が続いているのは、メモリー半導体価格の下落により半導体の輸出額が大きく減ったことが背景にあります。
先月の半導体の輸出額は去年の同じ月に比べて36.2%減って73億7000万ドルでした。
半導体の輸出の伸び率は去年8月以降、10か月連続でマイナスとなっています。
このため、ことしの貿易収支の赤字額の累計は271億7000万ドルとなり、去年の年間の赤字の半分をすでに超えています。
ただ、貿易収支の赤字幅は、1月の125億1000万ドルをピークに、2月52億7000万ドル、3月46億2000万ドル、4月27億2000万ドル、5月21億ドルと次第に縮まっています。