中央銀行の韓国銀行は、政策金利を6回連続で3.5%に据え置きました。
韓国銀行は19日の午前、金融通貨委員会を開き、政策金利を3.5%に据え置くことを決めました。
据え置きは、ことし2月以降、6回連続です。
韓国銀行は、景気の先行きの不透明感が強まるなか、地政学的なリスクも高まっていることから、政策金利をいまの水準で据え置くことが望ましいと判断しました。
なかでも、物価については、イスラエルとパレスチナの情勢がさらに緊迫化して原油価格が大きく揺れ動く場合、先月3.7%だった物価上昇率が、目標としている2.0%に到達するのが遅くなる可能性があるとみています。
当面の間は、物価の安定に重きを置いて引き締めを続け、インフレや家計の負債の推移、主要国の通貨政策や地政学的なリスクなども考慮して、今後、利上げが必要かどうかを判断すると説明しています。
今回の政策金利の据え置きで、アメリカとの金利の差は、最大で2ポイントのままとなっています。
ことし最後となる金融通貨委員会は来月、開かれます。