サムスン電子の去年の営業利益は、半導体市場の縮小の影響により、おととしに比べておよそ85%減った6兆5400億ウォンで、ここ15年で最も低い水準となりました。
サムスン電子は9日、去年の決算の速報値を発表しました。
それによりますと、去年の営業利益は、6兆5400億ウォンで、おととしに比べて84.9%減少したということです。
また、去年の売り上げは258兆6000億ウォンで、おととしより14.6%減りました。
サムスン電子の年間の営業利益が10兆ウォンを下回ったのは、リーマンショックに見舞われた2008年の6兆319億ウォン以来、15年ぶりです。
一方、去年の暮には業績が回復傾向を示していて、去年10月から12月期の営業利益は2兆8000億ウォンと、前の3か月より15%以上、増加しました。
サムスン電子は去年の4月以降、25年ぶりとなる半導体の減産に踏み切り、需要の減少に対応してきました。
去年10月からは、減産による価格の上昇や、需要の回復によって在庫が減ったことにより、営業利益が伸びたものとみられています。
業界では、ことしは世界的に半導体の需要が回復し、サムスン電子など半導体メーカーの業績が改善するという見通しが出ています。