尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は、ことし最後の閣議を開き、新年も現場主義の行政を行うよう、各省庁のトップに指示しました。
尹大統領は26日、開かれた閣議で、「検討するだけでなく、ただちに実行する政府になるべきだ」と述べるとともに、「新年も政府は現場中心の行政で、より国民に歩み寄るべきだ」と強調しました。
尹大統領はまた、1年3か月続いていた貿易赤字がことし6月に黒字に転じたことや、ことしの経常収支が300億ドルの黒字になると予想されていることに触れながら、「経済的に厳しいなかでも官民がひとつになって突破口を見出してきた」として、「政府を信頼してくれた企業と国民のおかげだ」と語りました。
さらに、「政府はこれまで市場の独占や寡占、不公正な構造を壊すために努力してきた。政府は今後も、経済的自由を拡大し、公正な市場の形成に取り組んでいく」と述べました。
そのほか、尹大統領は少子化問題にも触れ、教育における過度な競争を防ぐことが少子化対策として有効だと述べました。