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イランによる韓国船だ捕問題 政府間交渉は難航

Write: 2021-01-11 13:25:00

Thumbnail : YONHAP News

韓国船籍の石油タンカーがイランの革命防衛隊にだ捕された問題で、イラン入りした韓国政府の代表団が現地時間の10日、イランの外交当局と交渉を始めました。韓国側はタンカーと船員の早急な解放を求めたのに対し、イラン側は資金の凍結解除に固執したため、双方の立場の隔たりが大きく、交渉は難航しているもようです。 
外交部とイラン政府が11日、明らかにしたところによりますと、外交部の崔鍾建(チェ・ジョンゴン)第1次官は10日午後、首都テヘランでアラグチ外務次官と会談し、両国間の懸案について包括的に議論したということです。
外交筋によりますと、韓国側は、タンカーと船員の早急な解放を強く求め、イラン側が抑留の理由としているタンカーの環境汚染の疑いについて、具体的な証拠の提示を要請したということです。
これに対してイラン側は、タンカーの抑留は、環境汚染問題によるものだとして、イランの司法部がこの事件を扱っていると答えました。
また韓国とイランの関係で最優先されるべきは、韓国国内の銀行にイランの資金が凍結されている問題だとして解決を求め、韓国側はこの問題の解決に向けて努力すると伝えたということです。
現地メディアによりますと、韓国政府の代表団は11日に、イラン中央銀行総裁と会談し、凍結された資金の問題について議論する予定だということです。
アメリカの制裁によって、現在、韓国国内の銀行にはおよそ70億ドルほどのイランの原油輸出代金が凍結されていて、イランはこの資金で新型コロナワクチンや医薬品、医療装備などを購入したいと韓国政府に求めていたとされます。
韓国船籍の石油タンカーは今月4日、ペルシャ湾とオマーン湾を結ぶイラン南西部ホルムズ海峡を航行していたところ、イランの革命防衛隊にだ捕され、イランの港に抑留されています。

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