トルコとシリアを大地震が襲ってから一週間となり、両国でこれまでにあわせて3万人以上が死亡するなか、倒壊した建物の下には現在も多くの人たちが取り残されているとみられ、懸命な救助活動が続いています。
韓国政府が派遣した緊急救助隊は、現地時間の11日、シリア国境に近いアンタキヤで、新たに3人の生存者を救出しました。
外交部によりますと、韓国から派遣された緊急救助隊は現地時間の11日午後2時ごろ、トルコの救助チームと協力して65歳の女性を救出したということです。女性は意識がある状態で救出され、近くの病院に搬送されました。
その後、午後7時ごろに17歳の男性を救出したのに続き、午後8時ごろに51歳の女性を救出したということです。
2人は母親と息子で、母親の健康状態は良好ですが、息子は意識がない状態で救出され、韓国軍の医療スタッフが応急手当を行ったあと、病院に搬送したということです。
韓国から派遣された緊急救助隊は、8日にトルコ入りし、9日午前5時ごろからアンタキヤを中心に救助活動を行っています。
救助隊がこれまでに救助した生存者は、合わせて8人です。
大統領室によりますと、救助隊の第2陣を16日に派遣する予定で、防寒テントや毛布などの支援物資を届けるということです。