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経済

韓国の輸出の現状や課題

#今週の経済の焦点 l 2020-04-13

ⓒ YONHAP News

新型コロナウイルスの世界的な大流行が韓国の輸出にプラスの影響とマイナスの影響を同時に与えています。

産業通商資源部が1日に発表した3月の輸出額は469億1000万ドルで、前の年の同じ期間に比べて0.2%減りました。減少幅は小さく、産業通商資源部の関係者は、「新型コロナウイルスの感染拡大に伴う輸出の急減を心配したが、ほぼ前年並みだった。健闘したといえる」としています。

特に、IT=情報通信機器と新型コロナウイルスに関係した消費財の輸出が大きく伸びています。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、在宅勤務や遠隔授業を行っている国が多く、パソコンの需要が大きく伸び、パソコンの輸出が80%以上増えました。また、手指洗浄剤の輸出も大幅に増えています。新型コロナウイルスの検査キットの輸出も増えています。3月の輸出額は4900万ドルで、去年の同じ期間に比べて2.2倍に増えました。韓国の検査キットは、世界で最も早く開発され、最も性能が良いとされていて、今月8日までに、126か国・地域が韓国政府に対して検査キットの輸出を要請しています。

一方で、新型コロナウイルスの影響で輸出が大幅に減った品目もあります。国際原油価格の急落の影響で、製油産業の輸出は大きな打撃を受けています。また、自動車の輸出も大幅に減っています。このほかにも、多くの部品メーカーが世界のサプライチェーン、供給網の混乱により痛手を被っています。

こうしたことから、4月の輸出に暗雲が垂れ込めています。3月下旬から、アメリカやイギリスなどヨーロッパの国々で新型コロナウイルスの影響が本格的に出始め、操業停止に追い込まるなどしていて、4月になると、その影響が韓国の輸出に本格的に現れ始めるとみられています。

輸出企業が受ける影響を抑えるため、政府は、36兆ウォン以上の貿易金融を新たに供給する方針です。輸出が引き続き韓国経済を牽引できるよう、タイムリーで適切な支援を行っていくことが政府の課題となっています。

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