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文化

ソウル江南の街を走り始めたトロリーバス・江南シティツアー

2014-03-18

2012年、一世を風びしたK-POP、サイの「江南(カンナム)スタイル」。この曲で一躍有名になったのは歌手のサイだけではありません。歌のタイトルになった江南への関心も一気に高まりました。去年、ソウルを訪れた外国人観光客の半数以上の510万人あまりが江南を訪れているのです。

産業政策研究院の資料によると、去年末の時点で、江南区のブランド価値は149兆7千億ウォンと計算されています。この価値をもっと高くするため、去年の12月、江南エリアの観光スポットを巡るシティツアーが運行を開始しました。このバス、江南区はトロリーバスと言っていますが、本来のトロリーバスは道路の上、4メートルほどの高さに張り巡らした架線からポールで電気をとって走る電気バスです。江南の場合、架線は張っていないので、正確にはトロリーバスとは言えませんが、そのような雰囲気をたたえた電池で動くバスです。アーチ型の窓が目を引く、古風な雰囲気のトロリーバスにはタブレットPCが設置されていて、英語や日本語など4か国語で観光地の情報を提供しています。



江南シティツアーは午前10時にスタートします。停留所は21か所あって、1時間に1本の間隔でバスが通過します。散歩やジョギングコースとしても人気のある川、良才川(ヤンジェチョン)、朝鮮時代の王陵である宣靖陵(ソンジョンヌン)、お寺の奉恩寺(ポンウンサ)、ファッションストリートの清潭洞(チョンダムドン)や鴨鴎亭洞(アプクジョンドン)などを回ります。

シティツアーバスのチケットは、1日乗り放題と1つの区間だけを利用する2種類があります。1回だけ利用できるチケットは4千ウォン、1日乗り放題のチケットは1万2千ウォンで、個人のスケジュールに合わせて選ぶことができます。チケットはネットで江南シティツアーのホームページにアクセスして買うこともできますが、運転手さんに直接料金を支払うこともできます。外国人観光客はシティツアーバスに乗るためにわざわざ韓国のウォンに両替する必要がありません。20か国の通貨システムが設置されているため、自分のクレジットカードで料金を支払うことができます。江南シティツアーバスには文化解説者も同乗します。文化解説者は観光スポットに関する説明だけではなく、シティツアーを利用する観光客の国籍や年齢などを考慮した観光コースも推せんしてくれます。

江南は、1970年代初め、本格的に開発され始めた都市です。しかし、その中には1200年以上の伝統を持つお寺やユネスコの世界遺産にも登載されている朝鮮時代の王陵など、歴史的な観光スポットが共存しています。



若い観光客には大手プロダクションの事務所が集まる
韓流スターストリートが人気です。また、最近人気が高まっている医療観光、メディカルツアーの中心、特に大手の美容整形外科のほとんどが江南に位置しています。江南の魅力はいろいろありますが、鴨鴎亭ロデオストリートや清潭名品ストリートと呼ばれるファッションストリートは外国人観光客だけではなく韓国の人たちにも人気のスポットです。

江南エリアといえば、車と高いビルに囲まれたおしゃれな街というイメージがあります。しかし、レトロな雰囲気のトロリーバスに乗って回ってみるとその中に隠された伝統と歴史まで見えてきます。江南シティツアーは、過去と現在が共存する江南の魅力をたっぷりと楽しめる新しい観光商品として注目されているのです。

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