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文化

「静中動」ほか

#国楽の世界へ l 2020-12-30

国楽の世界へ

「静中動」ほか

良い音楽を聴くと気分がよくなりますし、言葉も優しくなります。ホラー映画に緊張感のある音楽がないと、怖くないそうです。このように音楽は、人の感情に大きく影響を及ぼします。昔は、政治をするときも音楽を大変重視しました。民が良い音楽を聴いて心が穏やかになると、それだけ国が太平になるということです。その音楽を演奏する楽器は、まるで天からの贈り物のように考えたものです。新羅では、他の国に新しい楽器があると聞いたら、人を送りその楽器を習わせたそうです。伽耶の人であったウルクがカヤグムを持って新羅に亡命したとき、王様は3人の人を送ってカヤグムと歌と踊りを学ばせました。また、統一新羅時代、山に入って50年間、コムンゴを演奏したオク・ボゴという人がいました。その音楽を、ソク・ミョンドという人が継承します。そして、今度はキ・クムという人が継承します。国では、コムンゴの伝承が途切れてしまうことを心配し、ユン・フンという官吏をナムウォンという地域に送りました。彼は、賢い少年らをキ・クム先生のところに送ってコムンゴを学ばせました。ところが、先生は繊細な演奏法までは教えてくれなかったそうです。すると、ユン・フンはキ・クム先生を訪ね、土下座までしてお願いをしました。すると、先生は、ようやく音楽を教えてくれたとのことです。今日の最初は、コムンゴファクトリーの演奏で、静かな中で動きがあるという意味の「静中動(チョンジュンドン)」という曲をお楽しみください。


統一新羅時代に広く演奏した弦楽器と管楽器を、三つの弦と三つの竹という意味の、「三絃三竹(サムヒョン・サムジュク)」といいます。三つの弦楽器とは、カヤグム、コムンゴ、琵琶を指します。琵琶は韓国語でビパといいますが、形も演奏法もギターと似ています。丸い本体にネックが長く、ギターのように持って演奏します。左手で音程を作り、右手では道具を利用して弦を弾いて音を出します。お寺の入り口にはよく四天王のいる楼閣がありますが、四天王の一人が琵琶を演奏しています。昔は広く演奏したと推測できます。長い歳月が経ち、昔の演奏法は受け継がれなくなりましたが、最近は新しい演奏法を開発しているようです。中国や日本をはじめアジア地域では、琵琶と似たような楽器が広く伝わっています。今度はアンサンブル・ザ・流の琵琶の演奏で、「山鳥が鳴く、산새 울어」という曲をお楽しみください。


先ほどご紹介した三つの竹、管楽器とは、テグム、チュングム、ソグムのことを指します。テグムは横にして吹く管楽器です。それよりもう少し小さいものはチュングム、もっと小さいものはソグムです。大きさが小さくなるほど音程が高くなります。テグムは低く重みのある音を出し、ソグムは高く清い音を出します。三つの弦楽器のうち、チュングムは伝承が途絶えてしまいました。ソグムも実際は途絶えてしまいましたが、最近は楽器を改良して、昔のソグムという名前を付けて演奏しています。厳密には、統一新羅時代のソグムとは違う楽器といえます。今日の最後は、パク・ファンヨンさんのテグムの演奏で、「テグム散調(サンジョ)のうち、チュンモリ、チャジンモリ」という曲をお楽しみください。テグム散調は、朝鮮時代末、パク・チョンギという方が初めて作りました。先ほどの曲を演奏したパク・ファンヨンさんは、パク・チョンギさんの子孫です。今日は、今年最後の放送となります。今年は色々と大変な年でしたが、来年は安全で平安な一年になることを祈願いたします。

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